DRIFT ABYSSは、ART × VR × FITNESS をコンセプトに現代人の活動量の低下を補うVRアプリだ。地上または地下の地形は無限に自動生成され、プレイヤーは常に自分だけのために生成された世界を目撃できる。幻想的な景観を保ちながら整合性を調節し、環境の違うエリア上に地形を生成して行くアルゴリズムだ。HMD(ヘッドマウントディスプレイ)を装着したプレイヤーは広大なワールドに降り立ち、自由に探索することができる。タコも自動生成され色柄顔立ちも無限に出現し、ここが危険ではないことを象徴する重要なアイコンとなっている。
現実世界を模したアルゴリズムを取り入れることでクロスモーダル現象(異なる知覚が互いに影響する現象)が起こる。五感は研ぎ澄まされ、私はここに居る、と自分の存在を鮮明に再認識する感覚とともに、このワールドでの活動は実体験として身体に刻まれてゆく。

地形の自動生成にはいくつか段階がある
⦁ 世界の湿度や温度をノイズで設定
⦁ 湿度・温度からエリアを区切る (湿度:10、温度:100=砂漠、湿度:100、温度:90=熱帯雨林、湿度:70、温度:0=雪山 等) 
⦁ エリアごとの地形を生成

上図は地形の種類を表すマップの大まかな考え方の一例である。似た数値が集まるグラデーションノイズによって決まるため、隣同士の地形は似た温度・湿度が選ばれる。
エリアの堺は自然になり、私たちは思いのほかすぐに適応する。360度に広がるオープンワールドは現代の純粋な森羅万象だ。個人のためだけに作られてゆく計算機の世界でプレイヤーは自分自身と向き合い、疲れも忘れて没入感に身を委ねる。ヒトは何千年も前から自分ではない者・物になり、時空さえ超える経験をしていた。それは夢であったり、信仰であったり、修行や薬草など方法も複数あった。ヒトはずっと、質量のあるモノと、質量のないモノの間の存在を知っていた。それが今、寝ていなくても、苦行を積まなくても、望めばHMDで即 「有」と「無」の「間」の世界にダイブできるようになった。
これは、有ると無いとの間にある世界の存在を深く理解する人が爆発的に増える事を意味する。そこで私たちは意識だけでなく、身体も一体となってダイブする方法を追及し、身体機能も拡張してゆく。 

本作品は2022年8月17日から27日に日比谷OKUROJIにて体験型の個展を予定している。

8 LEGS VR体験会 @日比谷OKUROJI

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